ruwell_marianne: (railcat)
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ハーフェルラントの ある村に、

リベックじいさんが おり、
 

屋敷にはなしの木が 1本ありました。

 
秋になると 金色のなしが 実り、

あたり一面に 光り輝いたそうです。

 

そのなしを リベックじいさんは

 

「ひとつ めしあがれ」といっては

子どもたちに あげました。

月日は流れ、リベックじいさんは

年を取り、天国にめされる日が

近付いてきました。

そこで おじいさんはいいました。

「最期の願いを 聞いとくれ。

わしが 眠りについたなら、なしを ひとつ

墓に うめてくれまいか」

それから 3日後に リベックじいさんは

天国にめされました。

村の人たちは リベックじいさんのお墓で
お別れの歌を歌いました。

子どもたちは泣きました。

リベックじいさんには 息子がいましたが、

しみったれた けちんぼう。

柵を作って なしを取られないように

目を光らせていました。

でも、心配はご無用。

リベックじいさんは 何もかもお見通しでした。

「なしを ひとつ、墓に うめてくれまいか」

と いいのこし、天国へ旅立ったのです。

しばらくすると、お墓の脇に なしの芽が出て

三年後には 立派な 若木に育ちました。

それからさらに 年月は流れ、

秋になるとなしが 実りました。

村の子どもたちが来ると

葉っぱの間から優しい声がしました。

「なしをひとつ、いかがかな」

「なしをひとつ、めしあがれ」

こうして ハーフェルラントでは

今でも、リベックじいさんの なしの木が

豊かな恵みを 与えているそうです。

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